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デザインにどこまでお金をかけるべき?中小企業が押さえたい費用対効果の考え方

約15分で読めます
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この記事の要点

こんなお悩みはありませんか?ロゴやホームページのデザインに見積もりを取ったら思ったより高く、「本当にここまで払うべき?」と迷っているデザインにこだわりたい気持ちはあるけれど、他にも設備投資や人件費があり、優先順位がつけられない安いテンプレートで済ませたほうがいいのか、しっかり投資...

カテゴリー
デザイン・ブランディング
公開日
2025/11/28
読了目安
約15分
タグ
経営者向け, Web担当者向け

こんなお悩みはありませんか?

  • ロゴやホームページのデザインに見積もりを取ったら思ったより高く、「本当にここまで払うべき?」と迷っている
  • デザインにこだわりたい気持ちはあるけれど、他にも設備投資や人件費があり、優先順位がつけられない
  • 安いテンプレートで済ませたほうがいいのか、しっかり投資したほうがいいのか判断できない
  • デザインの提案は受けたものの、売上や集客にどうつながるのかイメージが持てない
  • 「デザイン こだわり どこまで」と検索して情報を集めているが、自社に当てはめるのが難しい

中小企業の経営者・広報担当・Web担当の方から、デザインのご相談をいただくときによく出てくるのがこの「どこまでお金をかけるべき問題」です。

デザインは目に見える“形”がある分、どうしても

  • 見積もりの数字だけを見て高い・安いを判断しがち
  • 「カッコよさ」「好み」の話に引っ張られがち

ですが、本来は「目的を達成するための投資」として考える必要があります。

この記事では、三重県四日市市および周辺エリアの中小企業を想定しながら、

  • デザイン投資を考える前に整理しておきたい3つの視点
  • どこにこだわり、どこは割り切って良いのかのチェックリスト
  • 限られた予算で費用対効果を高めるための進め方

を、できるだけ分かりやすく整理してお伝えします。

読み終わるころには、「うちの場合はまずここから整えよう」「この部分は今回は割り切ってもいいな」など、次の一歩がイメージしやすくなるはずです。

この記事でお伝えしたいことの全体像

先にこの記事の結論をまとめておきます。

  • デザインに「どこまでこだわるか」は、感覚ではなく「目的」「期間」「影響度」で決める
  • 中小企業の場合は、すべてに完璧を求めるのではなく、「顔になる部分」に集中的に投資するのが現実的
  • 一度に大きくお金をかけるよりも、「優先順位を決めて段階的に整えていく」ほうが、費用対効果を出しやすい

この記事ではこの3つを軸に、

  1. デザイン投資の前に整理したい3つの視点
  2. こだわるべき部分・割り切ってよい部分の判断基準
  3. 中小企業が押さえたい費用対効果の考え方と、現実的な進め方
  4. Design PEPEが伴走できること

の順にお話ししていきます。

デザイン投資を考える前に整理したい3つの視点

自社の現状と課題を整理する

「デザインにお金をかけるべきか?」を考える前に、まずは冷静に現状を整理してみましょう。

例えば、次のような問いを社内で話し合ってみてください。

  • 現在、どんな場面で「見た目」の印象がネックになっていそうか
    • ホームページが古くて信頼感に欠ける
    • 提案書・会社案内がバラバラで、他社と比べると見劣りする
    • ロゴが古く、若い人材からの印象が良くない など
  • 逆に、今のデザインでもあまり困っていない部分はどこか
  • デザインを整えることで、一番改善したい「困りごと」は何か

例えば、BtoBの会社であれば、

  • 既存の取引先との関係は安定しているが、新規の問い合わせが少ない
  • 営業で名刺を渡した後に会社名で検索されたとき、ホームページが古くて不安に見える

といった課題があるかもしれません。

この「現状の困りごと」が整理できると、「何のためにデザインに投資するのか」が見えてきます。

デザインで解決したいことを言語化する

次に、「デザインで何を解決したいのか」をはっきりさせます。

例としては、

  • 第一印象を改善し、信頼感を高めたい
  • 自社の強みやこだわりを、もっと分かりやすく伝えたい
  • 採用で若い人材に選ばれる会社になりたい
  • 営業資料を整えて、商談の成約率を上げたい

などがあります。

ここでのポイントは、「売上アップ」などのざっくりした目標ではなく、

  • どの場面で
  • 誰に対して
  • どんな印象を持ってもらいたいのか

を具体的にすることです。

「四日市市周辺の製造業の経営者に対して、きちんとした技術力と安定感が伝わる見た目にしたい」といったレベルまで落とし込めると、デザイナー側も提案がしやすくなります。

予算の「上限」ではなく「優先順位」を決める

最後に、いきなり「いくらまで払えるか」を考えるのではなく、

  • 会社全体の中で、デザインにどのくらいの比重を置くか
  • 今年度・来年度で、どのフェーズまで進めたいか

という「優先順位」の方を先に決めておくと整理しやすくなります。

例えば、

  • ロゴ・基本のカラー・フォントなど「ブランドの土台」は今年中に整えたい
  • ホームページは来年度予算で本格リニューアルし、それまでは最低限の修正にとどめる
  • 採用が急務なので、まずは採用ページ(もしくはLP)のデザインに重点配分する

といった具合です。

この優先順位が決められると、

  • 同じデザイン費用でも、どこにどれだけ配分するか
  • どこを今回は「簡易版」で済ませるか

といった判断がしやすくなります。

どこまでデザインにこだわるべきか?判断のチェックリスト

こだわるべき「顔になる部分」

中小企業の場合、何から何まで完璧なデザインにするのは現実的ではありません。
その代わりに、「ここだけはこだわるべき」という「会社の顔」になる部分に集中投資するのがおすすめです。

具体的には、次のようなものが当てはまります。

  • ロゴ・シンボルマーク
  • コーポレートカラー(色)と基本フォント
  • ホームページのトップページ(ファーストビュー)
  • 名刺・会社案内など、「最初の接点」で必ず渡すもの
  • 採用ページ(もしくは採用パンフレット)

これらは、

  • 初対面の印象を決める
  • 会社の「らしさ」を伝える
  • 長期間使い続ける

という意味で、費用対効果が出やすい部分です。

例えばロゴは、一度きちんと作っておけば、

  • 看板
  • 車両
  • 作業服
  • ホームページ
  • 名刺・封筒

など、あらゆる場面で長く使われます。
多少費用がかかっても、10年単位で見れば「1年あたりのコスト」は決して高くありません。

メリハリをつけて良い「周辺部分」

一方で、次のようなものは「ほどほどのこだわり」でも十分な場合が多いです。

  • 毎月のチラシやキャンペーン用バナー
  • 社内向け資料テンプレート
  • 一度きりのイベント用ツール(ポスターや特設ページなど)

もちろん、これらも大事ではありますが、

  • 使う期間が短い
  • ターゲットが限定されている
  • ある程度、テンプレートや過去データの流用がきく

といった性質があります。

こういった周辺部分は、

  • まずは基本のデザインルール(ロゴ・カラー・フォント)が決まっていること
  • そのルールに沿って、シンプルに作ること

を意識すれば、必要以上に費用をかけなくても、十分「整った印象」を出すことができます。

例えば、

  • 基本レイアウトを1パターン作っておき、社内で文言だけ差し替える
  • 写真のトーンや色味だけ合わせるようにしておく

といった工夫で、「安っぽく見えない最低ライン」をキープしやすくなります。

デザイン費用を抑えるためにやってはいけないこと

予算を抑えたい気持ちはどの会社にもありますが、「結果的に損をしてしまいやすい節約」もあります。

例えば次のようなケースです。

  • ロゴを無料ツールで適当に作り、そのまま長年使い続けてしまう
    → 似たロゴが他社にも多く存在してしまい、「どこにでもある会社」に見えてしまう
  • ホームページをテンプレートのまま放置し、写真や文章もそのまま流用する
    → 実態と合わない情報が載り続け、かえって信頼感を下げてしまう
  • 社内の誰かが空き時間で全部のデザインを担当し、クオリティもルールもバラバラになる
    → 名刺・会社案内・ホームページがバラバラで、「規模感の小さな会社」に見えてしまう

こういった「場当たり的な節約」は、短期的にはコストを抑えられても、

  • 受注の機会損失
  • 採用の機会損失
  • ブランドイメージの低下

という大きなロスにつながりかねません。

大事なのは、「ここはプロに任せる」「ここは社内で頑張る」という線引きを、最初に決めておくことです。

中小企業が押さえたいデザイン費用対効果の考え方

費用ではなく「期間×効果」で考える

デザイン費用を考えるとき、つい「制作費◯◯万円」という一度きりの金額だけで判断しがちです。

そこで一度、「期間」と「効果」という軸で見直してみてください。

例えば、ロゴを作るのに30万円かかったとしても、

  • 10年間使う
  • 看板・名刺・ホームページなど、あらゆる場面で使う

と考えると、

  • 1年あたり3万円
  • 1日あたり約80円

という計算になります。

それで、

  • 取引先からの信頼感が上がる
  • 採用時の印象が良くなる
  • 社員の愛着や誇りにつながる

のであれば、「決して高くない投資」と考えることもできます。

このように、

  • 何年くらい使う前提のものなのか(耐用年数)
  • どれくらいの頻度で、どんな場面で目に触れるのか

を意識すると、「デザインにどこまでお金をかけるべきか」の判断がしやすくなります。

失注・採用ミスマッチを防ぐという視点

デザインの費用対効果は、「プラスの効果」だけでなく「マイナスを防ぐ効果」も含めて考えると、より現実的になります。

例えば、

  • ホームページが古くてスマホで見づらい
    → 問い合わせを検討していた見込み客が、途中で離脱してしまう
  • 採用情報が分かりづらく、会社の雰囲気も伝わらない
    → 応募が集まらない、もしくはイメージと違う人ばかりが集まってしまう
  • 名刺や会社案内の印象が弱く、「ちゃんとした会社かな?」と不安に思われる
    → 競合と比べたときに、無意識に後回しにされてしまう

こうした「失注」「採用ミスマッチ」が1件でも減れば、それだけでデザイン費用を回収できるケースも少なくありません。

「このデザインに投資しなかった場合、どんなマイナスが続きそうか」という視点も、ぜひ一度考えてみてください。

限られた予算で成果を出すための進め方(フェーズ分け)

最後に、「現実的な進め方」として、フェーズ分けの例をご紹介します。

フェーズ1:土台づくり

  • ロゴ・カラー・フォントなどの基本ルールを決める
  • 名刺と簡易な会社案内(1〜2枚もの)を整える
  • 既存ホームページの最低限の見た目・情報を整える

フェーズ2:信頼感と採用の強化

  • ホームページをしっかりリニューアル
  • 採用情報ページを整え、写真や社員インタビューを追加
  • 提案書・見積書のテンプレートデザインを統一

フェーズ3:集客・ブランディングの強化

  • キャンペーンLPや特設ページのデザイン
  • パンフレット・会社案内の再設計
  • SNSやYouTubeのサムネイル・投稿デザインのルール化

必ずしもこの順番が絶対ではありませんが、「今はフェーズ1だけ」「来年度にフェーズ2まで進める」といった形で、段階的に計画すると予算管理もしやすく、社内の合意も取りやすくなります。

Design PEPEが大事にしているデザイン投資の考え方

「かっこいい」より「目的に合っているか」

Design PEPEは、三重県四日市市を拠点とする個人のWeb制作・デザイン事務所です。

デザインのご相談をいただくとき、私がいつも意識しているのは、

  • 見た目の“かっこよさ”だけを追いかけない
  • そのデザインが「誰の」「どんな行動」につながるのかを一緒に考える
  • 会社の規模や状況に合わせて、「やりすぎない・足りなすぎない」ラインを探る

ということです。

例えば、

  • ロゴはプロに任せるけれど、日々のSNS画像は社内で作れるようテンプレートを用意する
  • ホームページのデザインはしっかり作るが、最初はページ数を絞ってスタートする
  • 採用ページは写真と構成に投資し、文章は社内でブラッシュアップできるようサポートする

といった、「投資する部分」と「社内で工夫する部分」のバランスを、一緒に相談しながら決めていきます。

「何から相談したらいいか分からない」段階からでも大丈夫

Design PEPEにご相談いただく多くの方は、

  • まずはホームページなのか、ロゴなのか、どこから手をつけるべきか分からない
  • 予算の目安もはっきりしていないので、話を聞きながら決めたい
  • 過去にデザインにお金をかけたものの、あまり効果を感じられなかった

といったお悩みをお持ちです。

そのため、最初の打ち合わせでは、

  • 現在の課題や、これまでの経緯
  • 今後1〜3年で目指したい状態
  • デザインにどこまでこだわりたいか、ざっくりとした希望

をお聞きしながら、

  • うちの場合は「ここにこだわると良さそうですね」
  • ここは一旦テンプレートでも問題なさそうです
  • この順番で進めると、無駄な費用が出にくいです

といった形で、「優先順位」を一緒に整理していきます。

三重県四日市市および周辺エリアで、デザインやホームページ制作について長期的に伴走してくれるパートナーをお探しでしたら、「まずは相談から」という段階でも、お気軽にご連絡ください。

この記事の振り返りと、最初の一歩

最後に、この記事のポイントを整理します。

  • 「デザインにどこまでお金をかけるべきか」は、感覚ではなく「目的」「期間」「影響度」で判断する
  • こだわるべきは、ロゴ・ホームページのトップ・名刺・会社案内・採用ページなど「会社の顔」になる部分
  • チラシや一度きりのツールなどの「周辺部分」は、基本ルールに沿って、無理のない範囲で整える
  • 費用対効果は、「何年使うか」「どれだけの機会損失を防げるか」という視点も含めて考える
  • 一気にすべてを変えようとせず、「フェーズ1:土台」「フェーズ2:信頼と採用」「フェーズ3:集客強化」と段階的に進めるのがおすすめ

そして、ここからの「最初の一歩」としては、

  • 自社の現状の中で、「見た目」がネックになっていそうな場面を書き出してみる
  • 「ここにこだわりたい顔の部分」と「今回は割り切ってよい周辺部分」を分けて考えてみる
  • おおよその予算感と、今年・来年でやりたい範囲をざっくりメモにまとめてみる

といったところから始めてみてください。

もし、「自分たちだけでは優先順位が決めきれない」「どこに投資すると一番効果が出そうか一緒に考えてほしい」と感じられたら、Design PEPEでもヒアリングから伴走させていただきます。

三重県四日市市および周辺エリアで、「デザインにどこまでこだわるべきか」で迷っている方は、ぜひ一度、ホームページやLINEからお気軽にご相談ください。
一緒に、無理のない範囲で最大限の効果が出るデザイン投資の形を考えていきましょう。

この記事についてよくある質問

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